森修文庫和書目録
 
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森修文庫について

 森修氏は永く大阪市立大学に勤務され、続いて本学国文科教授として教育・研究に専念中、昭和62年10月9日70歳で逝去された。氏は近松・西鶴の研究者として名高いが、文学史的立場から対象に迫るところに特色があり、その姿勢は名著『近松門左衛門』(三一書房)に結実している。
 その膨大な蔵書は翌年本学の収蔵するところとなり、洋装本はすでに整理を完了して目下閲覧に供しているが、和装本は未整理のまま貴重書庫に収納されてきた。今回その和書を改めて整理し、目録化するに当たり、十進分類法によらず和書の実態に即した「大東急記念文庫目録」等の分類を参考とし、さらに本蔵書の特色を加味して特別の分類にしたがった。
 森氏の和書蔵書は氏がもともと国史学の出身であり、学問的にも史的変遷を確実な資料に基づいて考究していくところに特徴があるが、その傾向を反映し文化史的様相を把握するための集書傾向を示している。専門の稀本を多くふくむ演劇書のほか、いわゆる雑書と言われる種類の書、たとえば重宝記類の多彩な集書などが豊富で、本文庫の特色をなしている。
 今回その目録公開に際しては新方式を採用した。江湖に広く情報公開し利用の便をはかるため、データベース化しインターネット上で検索できる方式をとった。さらにいま一つ、基本的書誌データに加え、初丁・末丁・挿絵部第一丁などの写真を一瞥できるようにし、当該書物の概観が可能なように配慮した。
 当目録にてご希望の書を検索の上、利用案内に基づき閲覧申請して頂きたい。
 
 
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【背景画像:六行本『曽根崎心中』初丁】