図書館では、6月27日(月)より 「文字遺産集成」の展示を実施しております。

図書館2階玄関より入ると、右手展示ケースです。


楔形文字から始まる文字の変遷を辿り、しばし紀元前の西洋世界に遊んで下さい。
1. メソポタミア時代の文字
シュメールの楔形文字が刻まれた
粘土版の経済文書
シュメールの楔形文字が刻まれた
粘土円錐
メソポタミア ウル第三王朝時代 紀元前2120年頃
紀元前2040年頃 新シュメールの楔形文字の例。太い円錐の粘土に刻まれた奉献文で、GudeaによるLagash統治時代のNingirsu神殿建設を祝うものである。
現在知られている最古の文字体系は、紀元前3500〜1700年頃に南メソポタミアで活躍したシュメール人が発明したと推定される楔形文字です。
シュメール語の文学作品も一部残存しているものの、ほとんどの場合、楔形文字はシュメール神殿における日常の事務に用いられたと考えられている。
2. 古代エジプト文字
エジプト象形文字の例 エジプト民衆文字の例
エジプト 新王国時代 エジプト 紀元前7世紀〜紀元2世紀頃
紀元前1200年〜紀元2世紀頃
『エジプト死者の書』断片で、来世のための呪文が書かれている。 神官文字(象形文字を簡略化したもの)をさらに簡略化した民衆文字でパピルスに書かれた商業文書の断片。
パピルスに葦ペンで書かれたエジプト文字は、三角形の尖筆を用いた角張った形状の楔形文字に比べ、より滑らかな形状をしている
パピルスと葦ペンによるこの記録法は、後の中世・現代における筆記法の原型となった。


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